ブレーキディスクを挟むブレーキパッドを動作させていて、見た目にも派手な色で足回りのドレスアップ効果もある部品。ブレンボは世界的に有名でアフターパーツとして、ほぼ一強のブランド。日本のメーカーとしては純正で採用されているニッシン、トキコ、カヤバ(左記の3社は合併吸収されアステモとなっている)、住友、エンドレスなどがある。
キャリパーの種類は主にピストンの数と、片押しタイプ(外側ピストンのみが可動し、外側ピストンが外側ブレーキパッドをディスクに押し付けた反力でキャリパー自体がスライドピンを介して外側方向にずれることで内側のブレーキパッドがディスクに押し付けられる構造)か、対向タイプ(ディスクに対して左右両側のピストンが可動し、両側からブレーキパッドがディスクに押し付けられる構造)か、で表される。例えば原付スクーター等は片押し1ポッド(ピストンの数をポッドという単位で表す)、CB400SFは対向4ポッドキャリパー、といった具合になる。
また、キャリパーとフロントフォークを締結しているボルトが、車体の進行方向に締結されているタイプをラジアルマウントキャリパーと呼ぶ。これは2000年代後半のリッターレーザーレプリカから採用され始めた高剛性な締結方法で、それ以前の車両や、そこまでのブレーキ性能を必要としないバイクには、従来の進行方向に対して横から締結するタイプが採用されている。
キャリパー交換をする際は、キャリパー締結ボルトのピッチを揃える必要があり、ブレンボは40mmや、65mmなどのバリエーションがある。純正キャリパーのネジピッチでポン付けできない事が多く、ほとんどの車種でキャリパーサポートが必要になる。また、キャリパーの取り付け位置が変わる事、ブレンボキャリパーに入るバンジョーボルトのネジピッチが1mm、純正キャリパーの多くが1.25mmピッチである事から、キャリパー交換の際はブレーキホース交換が同時に必要になる。さらに、片押しから対向へ、2ポッドから4ポッドへ、等とキャリパー形状が変わるとマスター交換も必要になる。最初にブレーキとはシステムである、と書いたのはこのように全て相関関係だからである。